石井ピュアファーム通信vol.43

種と土と野菜の学校 石井ピュアファーム通信vol.43 2022325日配信

このメルマガ通信は、石井ピュアファーム主催のセミナー、イベントに参加された方や会員登録をされた方に毎月25日に配信しています。

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石井ピュアファームは4月中旬に国東半島に移住します。

6年続いた農業研修も終了しました。こだわりすぎた学べるマルシェも3月で終了しました。

福岡で開催する「種と土と野菜のセミナー」も明日が最後となります。

 

さあ!新しい時代がやってきます。

石井ピュアファームも国東半島の移住先で次のステージがスタートします

 

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ー 固定種無肥料栽培農法としての課題 ー

 

これまでの取り組み

私は岡田茂吉師の自然農法を学び、「自然農法の野菜は食べると健康になり、元気に働ける。体が元気であれば、心も豊かになり心身共に健康になる。」を多くの人に伝えたいという思いで始めました。

 

関東でスタートしましたが、実際に自然農法に取り組んでいる人や他の地域の方と話せば話すほど机上の空論のように思えてきました。

現実にほとんどの農家は、収量が悪く、農業だけでは生活が出来ないのが現状でした。

全国の無農薬栽培に取り組んでいる農家を廻って話を聞いた時期もありましたが、やはり、誰一人うまくいっている農家はいませんでした。

 

どうしてだろう?と考えてみましたが、答え見つからずにいました。

関東では黒土で恵まれた土壌なのでよく作れましたが、他の地域は粘土質だったり赤土だったり砂地だったりという土の違いを理解できなかったからです。

 

九州福岡で実践してみて無肥料栽培について改めてわかったこと、確信したことは、

・関東での上記の疑問を持ちながら無肥料栽培にいちから取り組んだので改めて理解できたことが多い。

・無肥料栽培は、窒素、リン酸、カリや水遣りに頼らずに作物の声を常に聞くことの大切さ。(観察力を磨く)

・堆肥に逃げるのではなく、どんな資材も全く何も入れなければ、時間は掛かるが固定種は力強く成長する。また、栽培に取り組む人のその時の心の持ち方で野菜の成長が変わる。

・如何なる畑であってもその土地で自家採種した種で栽培すると、天候や気温の急な変化にも対応できるようになる。より種の重要性を自覚。

・生産管理業務は作物の生態だけではなく、微生物や土壌動物などの生態や雨水の流れ、モグラの生態、地温の変化を管理することも大切。

・種採りを中心にした作付け計画が絶対に必要。

・土と作物との相性を観察しながら、どんな作物がその土地に合うのか土と語りながら種蒔きをする。

・九州では草の生え方が異常に早いので、マルチなどの資材を有効利用して、暖地栽培に合った取り組みを行う。

・九州では雑草の勢力を利用して、土の中の団粒構造化に取り組む。お金がかからず出来る土作り。

・自家採種を重要視するのだから、交雑防止対策も徹底する。

・鳥や獣の対策はお金を掛けなくても出来る方法がある。その生態を考慮した対策を練ればできることを確信。

・病害虫対策は、菌類や虫たちの生態にあった対応をする。

 

コロナ渦にどっぷり漬かっている人間にとって大切なのは免疫力を向上させることです。朝陽を浴びること。固定種無肥料栽培の野菜を食べるこが最も大切です。多くの方との交流により、益々実感しました。

 

私が提唱しているこの農法は、誰でも取り組める固定種無肥料栽培なので、是非栽培にチャレンジして欲しいと思います。

例え少しのスペースでもよいと思いますので畑を借りて自給自足を目指して栽培してください。多少畑の場所が遠くても、土日しか休みがない方でも週末農業が取り決める方法があるので取り組んでほしいです。自分の食べる食材や家族が食べる食材ぐらいは、自分で作ってください。プランターは、やむおえず妥協した安心安全な野菜ではありますが、本当に免疫力のある野菜は作れません。

 

固定種の種が手に入るうちに手に入れて、何としても畑を借りて取り組んでみましょう。

これからの時代は、本当に安心して食べられる食材が手に入らなくなります。自給率が低い日本が輸入にばかり頼ってきた結果、あらゆるものが高騰し始め、今後、ある日突然、食料品店等から食べものがなくなるということも普通に起きておかしくない時代であり、今の時期がまさに当てはまります。

 

「自分の身は自分で守る。自分の家族は自分が守る。」という事をモットーとしてベロメーターを鍛えるために日頃から料理の味付けをシンプルにして素材を生かした薄味にする事。

食品の選び方も単に無添加だとか昔ながらの製法だとか中途半端に良いように思われるものを選ぶのではなく、素材、原材料そのものまで無農薬無肥料栽培なのかが目安になります。

 

固定種の種も海外からの輸入に頼っているので出荷量が減っています。

特に今年と来年は、収穫物を採ったり出荷をする事を目的にするよりも、種取りを優先して取り組んで自分に合った種を出来るだけ多く確保してください。

 

4月の種蒔き〉

小松菜、チンゲンサイ、パクチー、ネギ、モロヘイヤ、ほうれん草、レタス、春菊、カボチャ、大根、カブ、ラデッシュ、水菜、スイカ、ナス、トマト、キュウリ、トウモロコシ、ポップコーン、インゲン、ゴーヤ、メロン、マクワウリ、エンサイ、ツルムラサキなど、ほとんどの野菜の種が撒けます。

 

〈収穫野菜〉

キャベツ、ネギ、ジャガイモ、葉玉ねぎ、絹さや、春菊など

 

 (石井)

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3月6日最後の「こだわり過ぎた学べるマルシェ」から。

講演「石井ピュアファームがずっと伝えてきたこと、ずっと伝えていきたいこと」の動画です。

よろしければご覧ください。

 

「固定種、無肥料、無農薬野菜 ーずっとつたえてきたこと、ずっとつたえていきたいこと」 種と土と野菜の学校 石井ピュアファーム 代表 石井吉彦 - YouTube

 

 

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ー 身体を創っているもの ー

身体を創っているものは、水と空気と食べものです。

どれもとってもとても大切なものですが、それらの成分等がどうなっているのか、人間の目には見えづらく、わかりにくいので、どんな毒が入っていようが何も考えずに水を飲み、空気を吸い、食べものを食べて続けているのが今の日本です。

 

スーパー等に並んでいる食品はどこよりも添加物が多く、農薬や化学肥料の許容範囲も広く、そのため、どの国よりも病人が多いのが現状です。

「自分の健康は自分で守る、家族の健康を自分が守る」のであれば、ちゃんとしたものを食べてください。

日常生活の中で食べているものが病気を作っています。

 

古式的な製造方法だからその醤油は安全ですか?冷蔵庫にあるお味噌は?麹の素材について知っていますか?

大切なのは「素材そのもの」の安全性です。

そこに意識を向けない限り、何を食べても本当の健康にはなりません。

どんな素材のものを選択し食べるかは、どんな人生を選択するかと同じことです。

特に今後とても大切なことになっていきます。

全ては繋がっています。

 (李)

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〈今後のこだわり食品販売について〉

固定種、農薬肥料不使用野菜、米、果物、こだわり加工食品の販売について多くのお問合せがありました。移住後もできる範囲で通信販売したいと思います。

加工食品は国東半島の石井ピュアファームでも販売します。野菜、お米は可能な時期に販売する予定です。

また、直接お越しいただいて購入したいという方は、在庫があればですが、有精卵、無肥料栽培豆の納豆、生乳と塩だけで作ったナチュラルチーズ、放牧豚等、こだわり食品もご購入いただけます。お越しになる前に必ず事前連絡をお願いします。

 

福津市の石井ピュアファームでは4月3日まで在庫があるだけになりますが、こだわり加工食品を販売しております。

固定種の種は27日以降少し入荷する予定です。

留守の日もありますのでお越しの際は必ず到着日時をご連絡ください。

 

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今後の石井ピュアファームは

 

国東半島へは4月中旬に移住します。

国東半島は神と仏が共存する神仏習合文化の発祥の地と言われています。

大分県で過疎地域に指定されている、山と川と田んぼと畑と昔ながらの大きな古民家が立ち並ぶ、それだけのほんとうの田舎です。

水と空気がとても澄んでいて心も体もすっきりとしてくるあとはなんにもない所です。

のんびり過ごしてほんとうに自分らしく生きていける場です。

日常生活では作れるものは自分で作ります。でも無理にはがんばりません。半自給自足です。

 

 

国東では農業研修はしませんが、援農は大歓迎です。

5月からスタートします。

援農とは 農作業の手助け。農家の手伝いのことです。

無肥料栽培の畑仕事をしたい!という方だけが来れるところです。

また、石井ピュアファームは大きな古民家ですが、宿泊はできません。

宿泊希望の方は近くの宿やホテルをご紹介します。

 

【お願い】

援農ご希望の方は必ず事前にご連絡ください。雨の場合は畑はやりません。

よろしくお願いします。

 

【予告ですが・・・】

 

国東での生活が落ち着いた時期からになりますが、3ヶ月に1回程度「circle flow with ishii-purefarm(サークルフロウ ウィズ イシイピュアフアーム)」を開催予定です。

まだ詳細は決めていませんが、無肥料栽培農業研修生だけでなく固定種、無肥料栽培野菜を愛する人たちが集まり「ゆる~く自由自在につながっていく輪」というイメージです。

 

「固定種、無肥料栽培野菜の輪」

つながりを大切にしてもらいたいので可能な限り継続して開催したいと思います。

 

 

詳細、日程等は425日のメルマガで掲載予定です。

 

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〈編集後記〉

福岡にきて6年目。大分に移住するとは思っていませんでした。

人生はいつどう変わっていくかわかりませんが、自分の真の気持ちに正直に生きようと思うとその先への指針が観え、すべてがスムーズにいきます。

今後、国東で過ごせることを人生の喜びとし、とてもうれしい気持ちです。

第3の人生スタート目前です!

(事務局 李)

 

次回の石井ピュアファーム通信は425日に配信いたします。

メルマガ等配信停止をご希望の方は承ります。メールでご連絡ください。

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【お問合せ・連絡先】

種と土と野菜の学校 石井ピュアファーム 

811-3208福岡県福津市福間駅東3-10-1

TELFAX0940-72-6184

E-mailishii-purefarm@kuh.biglobe.ne.jp

URLhttps://ishii-purefarm.com