種と土と野菜の学校 石井ピュアファーム通信vol.20 2020年4月25日配信号
「種と土と野菜の学校 石井ピュアファーム」の会員向けメルマガ通信から抜粋したものを掲載しています。
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自粛で外に出られない状況の中で、畑作業であれば3密も防げて動くことが出来ます。この時期だからこそ自家採取を体験してみて下さい。自家採取するためには「固定種であること。しかも種をとっても良いと言われている品種登録されていない種で栽培した作物があれば。」というのが条件です。
昨年の秋に種を播いた作物があれば、自家採種をしてみませんか?種採りをするには始めから種採りをしようとする作物のどの範囲を種採りにするのか?を決める必要があります。範囲を決めたらその部分を色テープなどで囲みます。間違って収穫しないようにするためと作物も含めてここで種を採ると自覚するためです。
種採りだと囲んだ部分は、何故か他の場所よりも元気になっていく気がします。作物は管理している人の感情を読み取るようです。そして、子孫を残す為という自然界の原理原則に沿って進んでいるようです。テープで囲んでいる中は、中途半端には収穫されないので作物も安心しているようにも思えます。
トウ立ちし、八分目ほど花が咲いたら1mmの目の防虫ネット網で作った採取ネットを被せます。被せ方は実際に農業研修で体験すると良いのですが、全員がその時に参加出来るわけではないのでお話しします。花が咲いたら、網で囲む範囲にある花びらを全て取り除きます。つまり蕾だけにしたら網で囲んで虫が入らないように隙間を埋めてピンで止めます。網掛した蕾が咲き、枯れて種が出来たら刈り取って干します。
アブラナ科が一番交雑しやすいので、網掛けしないと交雑してしまいます。網を掛ける方法であればアブラナ科の別の作物でも3mほど空けて置けば交雑させないで採取する事が出来ます。固定種で自家採取しても良い種であればこの方法で自家採取が出来ますので、是非実践してみて下さい。
<5月の収穫情報>
リーフレタス、エシャレット、小葱、ニンニク、空豆、水菜、キャベツ、玉ねぎなど
<種まき情報>
サツマイモ、小葱など
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