種と土と野菜の学校 石井ピュアファーム通信vol.30 2021年2月25日配信号
「種と土と野菜の学校 石井ピュアファーム」の会員向けメルマガ通信から抜粋したものを掲載しています。
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―春の種蒔きー
3月から本格的に種蒔きが始まります。
種蒔き野菜は、下記の通りです。
ナス科-ジャガイモ、トマト、シシトウ、茄子、唐辛子
アブラナ科-カブ、大根、小松菜、水菜、キャベツ、ブロッコリー、ルッコラ、カリフラワー、ロケットサラダ
キク科-ごぼう、レタス、リーフレタス
アカザ科-ほうれん草、ビーツ
ウリ科-キュウリ、マクワウリ、スイカ、カボチャ
セリ科-セロリ、イタリアンパセリ、人参
マメ科-インゲン、枝豆
イネ科-トウモロコシ
ユリ科-ニラ、ネギ
夏野菜の中でも果菜類を中心に種採りしやすいので、種採りができる固定種にこだわった種を選んでください。
種採りが出来るのは、キュウリ、茄子、トマト、ミニトマト、シシトウ、ピーマン、パプリカ、ズッキーニ、オクラ、モロヘイヤ、マクワウリ、カボチャ、冬瓜、トウモロコシ、西瓜、インゲン等があります。
秋蒔きでアブラナ科を中心に種採り作業をして、春蒔きでは果菜類を中心として種採りします。
畑を始めて最初の1〜2年で種採り用の場所を決めて種を蒔きます。
また連作が最適でと伝えてきましたが、秋と春では作付け内容が異なるので、連作をしたくても場所が狭くて連作ができないことが多いと思います。
連作をしないと収量があまり上がりませんので、承知の上で作付けしてください。果菜類の場合は加温ハウスで温度を上げない限り年間通して連作の作付けは無理ですので、仕方がないですね。
この時期は、種蒔きが集中します。しかし、最近は雨が多いため、作業が遅れがちになってると思いますが仕方がありません。
このように思うように先に進めない時は、優先順位を明確にして最低でも何を作るかを決めて天気の良い日に集中して順番に種蒔きをして下さい。
あれもこれもと言っているうちに何も出来なくなることがないように少なくてもこれだけは種蒔きしようと決めましょう。
特に主管作物で大量に蒔く野菜を優先しましょう。
種蒔きの基本は、雨が降ることを前提に前日に種蒔きをしますが、遅れている状況ではそんなことを言ってられません。雨が直ぐには降らないと分かっていても種蒔きを進めていきましょう。
1週間程度雨が降るのが遅れたとしても、固定種が耐えてくれます。
今の時期は、種蒔きがいちばん大切ですが、同時に水の道を確保することも大切です。水捌けが悪すぎるといくら種を蒔いても育ちません。作業の最優先は水の道の溝切りと言っても過言ではありません。
そろそろ昨年の秋野菜の花が咲く頃です。自家採種するためにネット張りの作業があります。花が6〜7分目ほど咲いたらネットをきっちりと掛けましょう。
〈収穫情報〉
エシャロット、ジャガイモ、白菜、菜の花、大根、チンゲン菜
〈種まき情報〉
春野菜(果菜類)を中心とした種まきをします。
(石井)
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