種と土と野菜の学校 石井ピュアファーム通信vol.26 2020年10月25日配信号
「種と土と野菜の学校 石井ピュアファーム」の会員向けメルマガ通信から抜粋したものを掲載しています。
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-自家採種-
無農薬、無肥料栽培では、収量を上げたり天候異常にも耐えられる種を作るために自家採取が基本です。先ずは種蒔きからネット張りまでしっかりと準備しましょう。
しかしながら今年から今国会で再度取り上げられると言われている種苗法の問題があります。
この問題のあるなしにかかわらずどんな種を使えばよいのか?自家採種するときの種は必ず下記を確認してください。
・その種が固定種なのか?
・品種登録はされていないか?
・登録期間は残っていないか?
蒔いた後で種採りしてはいけないことが分かり、残念なことにならないようにしっかりと調べて下さい。
また自分ではしっかりと調べて登録されていない固定種を蒔いたとしても半径2kmの範囲に一般品種F1種の種で作った作物があると交雑してしまう危険性があります。
交雑してしまったら自家採種してはいけない種となり、その種は種苗法違反となってしまいます。
ですからしっかりと準備して間違いが起こらないように準備しましょう。
9月から10月に蒔いた種は自家採種用の種となることを意識していますか?
この期間に蒔いた種は自家採種するためのものとなるのでそのための大切な準備の時期です。今の時期に種を蒔き、来春に花を咲かせて種を採ります。
そのため3〜5月まで畑に残すので何処にタネを蒔くのか考えないと後で次の作付けがしにくくなったり春作の種蒔きしたいのに畑が開かないで困ったりします。
先ず何の種を採るのか?を決め、種用の作付けは2m×1.8mとり確保しましょう。(種採り用ネットは1.8m網掛けします。)
間違えて収穫してしまわないよう、紐を張って種採り場として印をし、隔離した方が良いでしょう。
また、アブラナ科のように交雑(他の品種と蝶や蜂たちの受粉によって混ざってしまうこと)しやすい品種を近くに作付けする場合は、交雑しないように最低でも3m以上は離して作付けしましょう。
間引きをして後から出来の良いものだけを集めるという方法もありますが、移動したものは根にストレスを感じ、根が弱くなると良い状態にならず良い種が採れないことがあります。
ストレスのない元気な種を確保するには、最初から種採り用だと場所を決めて種蒔きしてください。
種採り用に栽培したのに作物が良い状態ではない場合は、やむおえず間引きのようにして移動させても仕方がありません。
種採りを考えている人は必ず場所と品種は事前にシュミレーションして下さい。
種採りをする品種は、その畑にあった種とすることも大切ですが、同時に独自の品種を選ぶのも大切です。
皆が同じ種採りをしてたくさん作っても後々販売に苦慮します。
個性的な品種でも構わないので、人と違う品種を選んで自分なりの品種を作ることも良いと思います。
種採り用として確保した作物は一切収穫しないで、そのまま大きくします。
茎が大きくなって倒れそうになったら、支えの棒を括り付けて補助して下さい。
もし登録されている品種の場合は、種採り出来ませんので全て収穫して下さい。
来春あたり、花が八分目ほど咲いたら、交雑防止ネットを掛けます。
※種採りネットを作るワークショップは来年2月頃に石井ピュアファームで開催します。
来年1月にお知らせをしますので、自家採種の準備をしている方はネットが必要な方はぜにご参加ください。
◆出荷情報
青ナス、冬瓜、サラダ菜、サニーレタス、赤水菜、サツマイモ、里芋、白菜、山東白菜など
◆種まき情報
これからの時期は、蒔ける種は少ないです。
春菊、ほうれん草、フダンソウなど
(石井)
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