種と土と野菜の学校 石井ピュアファーム通信vol.23 2020年7月25日配信号
「種と土と野菜の学校 石井ピュアファーム」の会員向けメルマガ通信から抜粋したものを掲載しています。
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今年の梅雨は雨が多く豪雨で農作物が心配でしたが、固定種、自家採種の野菜は全く問題なく順調に育っています。改めてF1と固定種(自家採種)の違いを感じます。(事務局)
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【石井吉彦のメルマガセミナー】
「夏の管理作業と収穫作業」
夏野菜には夏の時期限定の管理作業があります。
それは除草管理と水管理、支柱立てと脇芽掻き、収穫することによる間引き、収穫管理です。
具体的に管理の方法を確認するために書きます。
ミニトマト等のトマト類、ズッキーニやトウモロコシ等は、風で倒れない様に支柱を立てて補助します。
インゲンやゴーヤなどはネットを張って倒れないように補助します。 シシトウやピーマン、枝豆や大豆、ナスやオクラなどは基本的に倒れないので大丈夫です。
キュウリやスイカ、マクワウリなどは地生えで育てるので、水に浸からない様に畝の上に乗る様に蔓管理をします。
水管理では、畝を高くするだけでは大雨の時に水没するので、畝周りや畑周りをしっかりと溝切りをする事が大切です。
除草管理は、草により作物が埋もれてしまうと病害虫の餌食になります。
作物の30cm圏内に草がない様に心がけて下さい。
しかし、草を徹底的に排除してはいけません。
草のお陰で微生物を引き寄せる事ができるし、草を刈る事で土の中で団粒化の促進になるのですから適度に草を生やして下さい。
蔓が混雑するトマト類には定期的に脇芽描きをしましょう。
脇芽やエンサイなどの伸びた蔓についた根があれば、水に漬けて根出しをして刺し芽として植えられます。
エンサイやツルムラサキ、モロヘイヤなどは収穫を定期的に管理しないと伸びすぎてしまい、収量が減ります。 そのため、出荷がある無しに関わらず、定期的に収穫して下さい。
特にモロヘイヤは、収穫しないと収穫を自ら終えて芽が出て種になろうと花を咲かせます。
スイカやマクワウリは、花が付いて身が付いてきたら(出来れば人工授粉して管理して下さい。収穫時に必要です。)キュウリネットなどを使って畝の周りに張り巡らせて獣対策をして下さい。
鳥対策は釣り糸などを張り巡らせて、管理して下さい。
農業研修で作業をしているのは、以上の管理作業です。
何時でも始められる農業研修では、毎月2〜3回農業研修を参加して学んだ事を自分の畑で実践して復習する事を進めています。
<畑情報>
この時期は種を撒くよりも、夏野菜の管理作業と収穫作業をしながら9月からの準備作業をしていく時期になります。
キュウリなどの秋まで引っ張れる種まきは種まき出来ますが、そのほかの野菜では種取り用の収穫をして片付けます。
<収穫情報>
エンサイ、ツルムラサキ、モロヘイヤ、オクラ、キュウリ、ミニトマト、ジャガイモ 、赤玉ねぎ、ゴーヤ、シシトウ、カボチャ、ピーマンなど。
(石井)
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